【惜別】最後のNSX、タイプSに試乗。生まれも終わりも早すぎた哀切のスーパースポーツ
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:市 健治 114
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:市 健治 114
ともあれエンジン単体で529PS、システム出力にして610PSを実現するそのパワーを、オンロードを走る限りだが、NSX タイプSは上手に受け止めさばいていた。そのパワーユニットが、頭が真っ白になるほど官能的だとは言いがたい。しかしそれは現代の環境性能に対して真摯に向き合った結果であり、かつそのパワーを完璧に使い切るためのドライバビリティを優先した結果なのだ。そんな徹頭徹尾のシャシーファースター具合も、バイクと同じくとてもホンダ的だと思う。
乗れば乗るほど、NSXがこれで終わってしまうのは残念だと感じた。ホンダはいつもライバルに先んじて最先端の技術を量産・市販化するが、これを途中で投げ出してしまうのも、いつものことである。技術に走りすぎ、もしくは早く出そうとしすぎて、世の中の流れを無視してしまうのはホンダの悪い癖だ。もし今NSXがプラグイン・ハイブリッドとしてデビューしていたら、十分世界にその技術力を誇れたと私は思うのだ。
もっと言えばそれは、ホンダユーザーやホンダファンをも突き放すことになる。NSXといえばホンダ車ユーザーにとって憧れとなるべき存在であり、たとえ手に入らなくても笑顔で迎えられる存在であるべきだと思う。今それを担っているのは、「シビックタイプR」だ。
終始小言の多い試乗記となってしまったが、これもホンダが好きだからだと理解して頂きたい。もし3代目としてNSXが復活するときには、投機目的の富裕層にではなく、ホンダユーザーに愛されるスポーツカーになって欲しいのである。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?